Art Gallery  さとうたつおの世界

少年の目で”心”を描き続けたアーティスト(間垣出身・故人)


『ちっぽけな心』原画展が開かれます

 
日時:2014年10月23日(木)〜28日(火)の6日間  11:00〜19:00(最終日は18:00まで)
 会場:「アートキューヴ」青葉区中央2-11-13 ユーメントビル3階 022-265-1352
    入場無料
 主催:アドフォート アール・フランセ   協力 アートキューヴ 有志の皆さん

 
問合先:アドフォート022-265-7140  アートキューヴ022-265-1352

  
 会場では、さとうたつおさんの原画のほか、下の段ボールセット限定50部、ポストカード
   新版『ちっぽけな心』(河北新報) の展示販売もあり、収益金は3.11被災孤児を支援する
   「JETO宮城」に寄付されます。     (2014.10.09)

 「夕陽に輝く北上川は大蛇のよう……など、ほのぼのする大川の情景がいっぱいの絵と文を楽しんでいただければ……」とのメッセージが添えられて、薄い段ボールの包みが届きました。
 あけてびっくり、1枚の段ボールに佐藤達夫さんという方の世界がぎっしり詰まっているのですが、作品を見るより先に、まずこの段ボールに感激してしまいました。(以下、いずれも画像をクリックすると拡大されます)

 ・送られてきた段ボール
 ・開いてみるとたつおさんの世界が
  美しくセットされていました
 ・セットの内容は以下の4点です
 ・左の袋にはA4の綴りが2冊
   @黒の表紙はたつおさんの絵が20枚。
   Aグレーの冊子は河北文学賞・佳作に
    選ばれたの短編小説。
 ・右には段ボールをくり抜いて、
   Bたつおさん直筆の絵と文による本。
   Cポストカード20枚。

 さとうたつお(佐藤達夫)さんは間垣の出身で、平成17年に59歳の若さで亡くなられていますが、このパッケージが作られたのはそれから2年後の平成19年、友人たちが佐藤さんのお人柄と業績を偲んでまとめられたものです。
 ではその作品を覗いてみましょう。

『大人へ送る小さな物語 ちっぽけな心』
 
絵と文・サトータツオ
      
全ページ手書きの本です。クリックしてください
後半に出てくる「つぐ」のモデルは管理人も記憶がありますが、美しい情感をたたえて描かれています。
初版は昭和59年で、たつおさん30代後半の作品。このセットの本は復刻版というか、第2刷になるそうです。
 
河北文学賞佳作 短編小説
『北上川〜どこまでも青い空だった日』
 
さとう たつお
昭和の大川を知っている人が読めば、誰でもその風景、人物、行事などがありありと浮かんできます。後半の少年とおっつのゲンジの交流にも心打たれます。 A4 横綴じ 12頁。
段ボールセットの中の
さとう たつお画集
「にんげんはどうしておとなになるんでしょうね」

段ボールセットの中の さとうたつお ポストカード集

佐藤達夫プロフィール(『大人へおくるちいさな物語 ちっぽけな心』より)
昭和22年宮城県河北町生まれ。宮城県立石巻工業高校卒。広告代理店勤務の後、画家・イラストレーターとして独立、仙台市内に事務所を構える。
少年期から画家になることへの夢を抱き、独学で個性あふれる絵を描き続ける。各地にて個展開催。平成17年10月11日没 享年59歳
*間垣の佐藤真一郎さんの弟さんです。真一郎ご夫妻は3.11の津波の犠牲になられています。

以上の作品をまとめた本が出版されています
*上のさとうさんの手書きの本『ちっぽけな心』と短編小説『北上川』をメインに、絵の数々を再構成した『大人へおくるちいさな物語 ちっぽけな心』河北新報出版センターから出版されています。ぜひご覧ください。
*本体1,200円+税  B5判(横)/64ページ/2013年11月刊
*お求めは書店または河北新報出版センター
     電話022(214)3811 ファクス022(227)7666
 まで      

*小説や手書きの物語には、昔の大川の話がたくさん出てきます。出書きの文章は強調したいところが大きな字になったり、斜めに書かれたり、少年の心の動きがそのまま伝わってきます。皆さんにぜひ読んでいただきたいです
*オリオンにこのセットを送ってくれたのは、仙台のKSさん(福地)。入手の経緯などは「ふるさと風だより」をご覧ください。(2014.9.12).


TOPに戻る   ギャラリー目次に戻る