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  水鳥のゆくもかへるも跡たえて
          されども道は忘れざりけり

     
        昭和四十七年   遠孫 祖道 敬書

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     *道元禅師『傘松道詠』の御歌

  【歌意】水鳥たちの泳ぎや渡りは何の航跡も残さないけれども
      行くべきところを忘れることはない
      (水鳥たちは何ものにも執着しないが
       しかし行くべきところは忘れない)

  【解読】善いことをして善いことをしたということを忘れる
      修行して修業したことを忘れる
      悟りを開いても悟りを忘れる
      そうして縦横無尽に仏道を行じていく



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