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   正法眼蔵坐禅  
  
  万象の要機 これぞ仏祖の機要なる
  不思量にして現じ 不回互にして成ず 
  不思量にして現ず 其現自ら親しし
  不回互にして成ず 其成自ら證なり
  其現自ら親しし 嘗て染汚なし
  其成自ら證なり 嘗て正偏なし
  嘗て染汚なきの親 其親委する事無うして脱落す
  嘗て正偏なきの證 其證図る事無うして功夫す
  水清うして地に徹す 魚行いて魚に似たり
  空濶して天に透る 鳥飛んで鳥の如し

       昭和五十年元旦

   浅間嶺近き 祖門山興道精舎堂守
                  沙門祖道
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  *『正法眼蔵坐禅箴』から

  *宏智禅師の言葉を道元禅師が和讃した部分を、さらに祖道師が和讃したもの。
  *書きだしの一行目
   『正法眼蔵 坐禅箴』の「佛佛の要機 祖祖の機要」のところを
   祖道師は「万象の要機 これぞ仏祖の機要なり」と記している。

                     


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